リハビリテーション以外の仕事

私は小さな訪問看護ステーションで働いているので、リハビリテーションの仕事以外にもするべき仕事がある。

 

まずは営業である。病院とは違い、ケアマネージャーや保健師などから患者さんの紹介がないと同仕様もない。時々事業所のホームページを見て直接電話をかけてくださる患者さんもいるが極少数である。だからチラシを作ったり、挨拶に行ったりなどをする必要がある。また患者さんの依頼があれば日程調整なども細かく話し合う。

 

次に患者さんの主治医への「訪問看護指示書」の依頼だ。担当部署へ電話連絡し、依頼することになる。「指示書」と「依頼文」などを輸送する。

 

それから患者さんとの契約である。「重要事項説明書」や「契約書」を作成し、説明し、サインをもらう必要がある。

 

そして医療保険介護保険の自己負担金の徴収である。

 

病院時代にはほとんどすることがなかった事が目白押しだ。電話はやはり緊張するし、金銭を扱う時にはそれなりの緊張感がある。

 

こういった仕事を社会経験として捉えられるか、煩わしい雑事として捉えるかでまた訪問リハビリテーションという仕事への感じ方も大きく違ってくるだろう。

 

それでも病院の療法士よりは圧倒的に一般的仕事に触れることができるのは大きいのではないだろうか。電話で対応などは何度もやっても気疲れするが、慣れればそれなりの度胸もつく。「慣れ」というものは本当に重要だなと実感する。そして生きていく上では、少し広い視野を作ることが出来るようになる。それはこれからの世の中では結構貴重なのではないかと思っている。