訪問リハビリテーション日記

訪問リハビリテーションの仕事をしています。仕事をしていて考えたことを日々書いています。

医学としてのリハビリテーションを提供したい

訪問リハビリテーションをしていると、急性期病院に比べてその医療色はかなり薄くなる。「医療」と「介護」の厳密な定義は?と聞かれると難しいが、介護色が強くなってくるのが、訪問でのリハビリテーションである。人によってはリハビリテーションとは?と…

個人経営の感覚

病院などの母体ではない、訪問看護ステーションで働く療法士は「そこに勤める」という感覚はあまり持たない方が良いのかもしれない。そういった訪問看護ステーションは世で言う、「中小企業」なんてレベルよりももっとずっと小さいレベルの職場である。 退職…

面倒くさいケアマネ

時々かなり「面倒くさいな」と感じるケアマネに遭遇する。利用者第一が強すぎて療法士の意見に聴く耳を持たないのがそれだ。こういうケアマネはとりあえず人の話を聞かない。利用者としては自分の言いなりなるので、良いケアマネと感じるのだろうが、多職種…

保険制度に頼らないサービスを

保育士さんが不足している、あるいはその仕事の大変さの割には給与が低い話が上がっている。それと同様に介護士の給与の低さも度々話題に上がる。特にこの選挙時期には、票取りを狙ってか、彼らの給与の向上を目標に掲げる政治家も出てくる。 療法士も正直に…

訪問リハビリテーションの将来はどうなるのか

選挙後に一気にいろいろな話が出てきそうな来年度の介護報酬改定である。様々な憶測が飛んでいるが私のような一療法士にはどうこうできるものではなく、ただ決まった法令に従うまでだ。 療法士の中には高い意識を持っている人も多く、これからの訪問リハビリ…

雨の日の思い出

雨が続いている。訪問リハビリテーションでは移動は自転車で行っているので、雨の日は雨カッパに長靴を身に着け、カバンは大きなゴミ袋に入れている。 初めのうちはキレイな雨カッパも、月日とともに汚れが目立ち、裾は破れていたりもする。そんな姿で公衆ト…

びっくりする家

訪問リハビリテーションに行くとこれまで経験した事のないことに出会う。そのひとつがネズミとの遭遇である。 これまで家の中にいるネズミというものを見たことがなかったのだが、訪問リハビリテーションの仕事をするようになって患者さんの家で何度か見る経…

アルバイトで訪問リハ

私の勤め先には非常勤で週に1回働いている療法士が5人程いる。常勤で勤めるところがある人が4人で、もう1人はいろいろな事業所を非常勤としてまわっているそうだ。 常勤先が休みの日にもそうして働いているのは凄いな思いながら見ているが、私には今のところ…

いろいろな家族背景

訪問リハビリテーションをしていると、ごくたまにではあるが、「どういうことだろうか?」というような家族関係の患者さんに出会うことがある。よくよく聞いてみる機会があると、ああなるほどと納得できるのだが、同時に世の中には本当に様々な家族背景の下…

病院で働くことを薦める

病院で働いている時にリハビリテーション専門医から言われたことで、今でも印象に残っている事がある。 脳卒中の患者さんは、新人の療法士が担当してもベテランの療法士が担当してもそう変わることない結果が出る。何故なら回復のほとんどが、脳梗塞あるいは…

子供の未来のために

訪問リハビリテーションで働くようになって介護保険というものに関わりを持つようなった。病院で働いている時には医療保険との関わりだけだったので、介護保険の制度を知って慣れるのに時間がかかった。ただどの保険制度の下で働くにしてもリハビリテーショ…

リハより学校を優先に

担当してる小児の患者さんが近々現在の学校から支援学校に転校することになる。 保護者は支援学校に行くと今よりも帰宅時間が遅くなる等で訪問リハビリテーションを受けられなくなるのが心配とのことだった。 しかし、病気の増悪期に見られた症状はおさまっ…

距離感

訪問リハビリテーションに行くような患者さんの中にはヘルパーがいないと生活が成り立たないような人もいる。そういった患者さんに一番長く関わっているのが訪問介護の人なのだが、その時間が長くなるにつれ彼らがいつしか患者さんの代弁者となり時には、家…

技術で生活は変わる

ALSの患者さんを病院や訪問で担当することがあった。ALSは徐々に全身の筋肉を動かすことが全くできなくなる病気で、リハビリテーションとして最終的にできることは数少ない。 その数少ない中でも、福祉機器を工夫して本人の生活の質を維持することはとても重…

足のむくみ

足のむくみが見られる患者さんやその家族からなぜむくむのか?と聞かれることが時々ある。足にむくみがある場合、まず痛みがあるかどうかを確認し、その次に皮膚の色を確認するようにする。そして最後に手や足などに同様のむくみがあるかを確認する。 むくみ…

空白期間

訪問リハビリテーションをさせてもらっている患者さんの中には、数年来の経過で膝や足関節に大きな関節の可動域制限が生じてしまっている方がいる。そういう方達の多くが発症後、リハビリテーション病院に入院し、その後自宅に戻ってからの経緯がよく分から…

「体調管理に気をつけて」

「これから寒くなってくるので体調管理に気をつけてくださいね」など、つい口から出てくる言葉ではあるが、なるべく言わないように注意している。それを言うようなら「お大事に」と代わりに伝えている。その理由は自分自身がどうしても風邪をひいてしまうか…

なぜ訪問を選んだのか?

たまにふと思うことがある。訪問リハビリテーションを仕事にしている療法士はなぜ訪問を選んだのだろう?と。 私の場合は、療法士として働くことを止めようと思っているなかで、最後の最後の職場として訪問リハビリテーションを選んだ。病院ほど多くの患者さ…

笑って済ます

「できるだけ笑って済ますしかないですよ。そうしないとこっちもおかしくなりそうですから」。認知症の患者さんの家族の言葉である。正直、一緒に暮らす家族はかなり大変だと思う。今までとは明らかに違う言動が見られ、時にはまったく会話が通じないときも…

脳卒中患者さんの予後予測

脳卒中患者さんの場合、リハビリテーション専門医などがかなり詳しく調査して、発症当初~その後しばらくの状況で予後予測ができることが多い。しかしあくまでも統計なので、時折その予後予測が当てはまらない患者さんもいることは事実である。 例えば、発症…

40分運動し続けられますか?

訪問リハビリテーションではマッサージ的なことも行う。ただ筋肉の起始と停止は頭に入れながらその筋肉を触診するようにはする。ただ単に揉むとか擦るということはしない。しかし、いくらそう言っても運動機能に直接影響しないことをしていることは事実で、…

緩和ケアを知る

私がこれまで勤めていた病院にも緩和ケア病棟があった。ちょうど「がんリハビリテーション」なる言葉も出てきて、腫瘍内科の医師からもに院内で勉強会を行っていただいたりもしていた。しかし、私を含めてその頃所属していたリハビリテーション科の療法士た…

お金を直接もらう

医療保険にしろ介護保険にしろ、訪問リハビリテーションのサービスを受けると当然だが患者さん自身が負担しなければならないお金が発生する。私が勤めている訪問看護事業所ではそのお金を基本的には直接患者さんから徴収する形をとっている。病院に勤めてい…

手に職をつけるとはいうけれど

訪問看護事業所にもよるだろうが、看護師や療法士の出入りは激しい。現状では看護師の場合職場は選び放題であるし、療法士にしても職場にこだわらなければ何とかなる。しかし、全てに満足できる職場などない。人間関係が理由で精神を病みそうならすぐにでも…

他の療法士を批判しない

訪問リハビリテーションで担当している患者さんの中に時々、他の事業所や病院などからも療法士が違う日に訪問サービスを行っていることがある。そしてそういう患者さんからたまに「○○病院から来ているリハビリの人が言っていたのだけど・・・云々」と言われ…

筋肉の硬さについて

患者さんに時々言われるのが「(筋肉が)硬くなってませんか?」という言葉である。正直に言うと私の場合、脳卒中などの中枢神経疾患の患者さんでない限りとくに筋肉の硬さには注意をしていない。 それでも少なくない患者さんが筋肉が硬くなっていないかが気…

結核感染の疑い

訪問看護と訪問リハビリテーションで関わっていた患者さんが入院になり終了となった。その後しばらく経って保健所から事業所に電話がかかってきた。その患者さんが入院した病院でいろいろ検査したところ結核に感染していたことがわかったので、関わっていた…

途方に暮れてしまいそうになる

認知症の患者さんの訪問リハビリテーションで途方に暮れてしまう時がある。それは患者さんの家族(多くはそのパートナーである夫や妻)が、本人の目の前で「日に日に頭がおかしくなってきている」というようなことをさらりと言われたときである。こういう言…

貧困が襲ってくる

高齢者の貧困が増えている。 www.nishinippon.co.jp 高齢者いる世帯では4分の1以上が生活保護の水準を下回る収入で暮らしている。更に深刻なのは1人世帯の貧困率で、男性1人(36.3%)や女性1人(56.2%)の場合である。 そしてその背景として公的年金の給付額が低…

余計なことを考えない

訪問リハビリテーションでの移動は私の場合自転車である。天気の良い日はいいが、夏の暑さや冬の寒さ、そして雨の中では時に移動がたまらなく辛い。こういうときには余計なことは考えず、ただひたすらペダルをこぎ続ける。目的地に着くことをただひとつの目…