訪問看護はスタッフの出入りが激しい
今の職場で働き始めて5年が経とうとしている。その間に新しい療法士、看護師が入っては入職しては退職するということが頻繁にああった。そして今でも続いている。
これはおそらくこれからもずっと続いていくだろう。
なぜなら訪問看護ステーションで働く人間は事務などを除いてほとんどが資格職である。そのため普通の仕事に比べて新たに職場を見つけることはずっとハードルが低い状態。
そのような状況の場合、病院で働くことと訪問で働くこととを比較して、訪問看護での仕事に圧倒的なメリットを感じない限り、病院で働くことが通常の選択となる。
訪問ではなにせ雨、夏冬の暑さと寒さが待っている。訪問先までの移動はそれなりに手間がかかる。その移動中に事故に合う危険性もある。
訪問時はほとんど一人で何かあった時に助けてくれる仲間はいない(これは看護師について特に大きいデメリット)。病院に比べてスケールメリットが小さいため給与も特段多いわけではない。
このように訪問でのデメリットは簡単に挙がってくる。ではメリットは何か?
看護師にとっては夜勤がないことは大きいだろう。療法士にとっては一人の患者さんにかけられる時間が多くとれる。あとは大きな組織が苦手な人では、訪問看護は小さな組織であることが多いし、訪問という性格上組織による縛りが緩やかであるということがある。
もちろんそれ以上に在宅医療へ強い関心と熱意を持っている人にとっては魅力的な職場となるのだろう。
しかし、それが人並み以上にない場合はやはり病院で働くことの方がメリットが大きいのではないか。特にこれは看護師に関しては圧倒的に大きい。子育てなどで夜勤ができないというわけでもなければ、給与や職場環境という面で現状の訪問看護ステーションでは大中規模の病院にはかなわない。
そのため、入退職はこれからも頻繁に起こり続けるだろうなと、朝退職の意思を上司に伝えているスタッフを見ながら思っている。そしてそんな中で日々働いている。