訪問リハビリテーション日記

訪問リハビリテーションの仕事をしています。仕事をしていて考えたことを日々書いています。

思い込み

夏場に訪問していると、エアコンをつけずに窓を開けて扇風機だけで暑さをしのいでいる患者さんが時々いる。

午前中はそれでもいいだろうが、昼の暑い時間帯もできるだけエアコンをつけない人もいるようである。

 

直接その理由は聞けないので、会話の中から類推してみると、「エアコンは体に悪い」と思っていることが一番の理由のようである。

もちろん、温度設定が低過ぎるのは体に良くないだろう。しかし、温度設定を適切にしていればそれは熱中症という恐ろしい病気を防ぐことができる。

 

そういう人たちとに会話の中で気になる話題も出てくる。強い痛みが起きた時にも医師から処方された痛み止めの薬を服用していないなどである。否、「服用したくない」という表現のほうがニュアンスとしては正しい。

 

そしてその理由が、「痛み止めを含めて、薬を飲むことは体に良くないことだから」である。これも確かに無用に薬を飲み過ぎることは体に良くないことだろうが、医師が必要と判断して処方している薬に関しては基本的には必要なものである。

特に痛みなどは、放置し我慢してしまうと、慢性化したり日常生活に悪影響を生じることもある。

 

しかし、こういった意識というか思い込みに近いものを変えることは、なかなか難しい。

できるだけ、エアコンや痛み止めの薬がなぜ今必要なのかを分かりやすい理由で説明してみる。その場では「そうですね。大事ですね」という方向になるのだが、やはりそう簡単に意識を変えることは難しい。

次の日に来ると、同じような状況である。

 

自分自身の体を思っての考え方だからそれはそれで良いのだが、「こうだ」という経験則からのみの思いこみは時に危険だと分かってもらえたらいい。