訪問歯科を通して知ったこと

訪問している患者さんの中で訪問歯科のサービスを受ける患者さんたちが何人かいる。

そしてその患者さんの全てに共通するのが車椅子での生活で、移乗動作に大きく介助を要するということだ。

 

歯科に行くとわかるが、まず治療を受けるためには治療台に移らなければならない。

この治療台は、まず高さがそれなりにある。そして基本的にほぼ体にピッタリサイズで大きさに余裕はない。

したがって、介助者がいたとしても車椅子からこの治療台に移るのはかなり困難である。

 

そういう訳で、私が訪問する患者さんで、訪問歯科を依頼している人たちは皆さん、治療台に移るのが容易ではない人たちである。

そしてサービス内容は主に歯科衛生士が定期的に訪問し、月に一度や治療が必要な時に歯科医師が訪問するというパターンが多い。

 

歯の健康は食事に直結する。

むし歯だけでなく、歯周病、正しく歯けているかなど早期にチェックすることで口腔内の病気を予防出来る。

 

治療を受けるのに制約はない方が良い。これまで自分が当たり前のように受けてきた医療サービスへのアクセスが困難な人たちがいるのだということを訪問歯科を通して知った。