退屈な仕事と刺激的な仕事

世の中にはいろいろな仕事があって、退屈なもルーティンワークもあれば、ワクワクするような楽しい仕事もある。

そして同じ仕事の中にも時に退屈であり、時に最高に楽しいと思える瞬間がある。

 

私にとってリハでもそれは変わりない。まず刺激的で楽しいと思えるのは、初めての患者さんを評価しリハを行い、少しでも良い結果を出せた時である。

初回の緊張感の中、どこが問題で、どう対応すればいいかを予測して的中した時にはそれはたまらない喜びがある。

 

しかし、訪問でははっきりいって殆どの患者さんが大きな回復を経てきた人たちである。ほんの少しでも良い結果を出すことは、なかなか容易ではない。

そのような中で、ただ地道に励ましながら、必要だと思われるリハを継続する。

それは患者さんにとっても、私にとっても時として「退屈」という感情を抱かせることがある。

 

それでも続けていく中でわずかな改善が見られた時がチャンスである。もしかすると、まだ難しすぎる課題かも知れないが、少しの望みをかけて、その課題を患者さんにこなしてもらうのである。

失敗であるならば、どこが問題か再評価して、また地道なルーティンをこなしていく。

しかし、成功した時には新しいステップの始まりである。ついに出来るようになった!と患者さんから感謝の言葉をもらった時の喜びはこの仕事をしていて良かったと思う、最高にエキサイティングな瞬間である。

 

正直な話、退屈が9割、ワクワク楽しいが1割というのが私の今の仕事である。

しかし、この仕事をしていて幸せだと思わせる刺激的な1割の仕事は、9割の退屈な仕事によって成り立っているは事実である。