余計な会話はしないです

理容室や美容室に行って、店員との会話を楽しんでいる人はどれくらいいるのだろうか?店員との会話も店に行く楽しみの一つと考える人もいれば、できるだけほっといて欲しいという人もいる。無駄な気をつかうのも、つかわれるのも嫌な人がいるのだ。

 

リハビリテーション中も同様である。

患者さんの中には、無駄に話をされれるのを嫌がる人もいる。リハをしっかりやってくれという人たちである。一方で、リハはもちろんだが世間話などをして、人と会話することで生活の中での刺激にしたいと思う人たちもいる。

 

学生時代の臨床実習では、この患者さんとの会話というものが評価のひとつにもなっている所もあった。変に無言の時間が過ぎていくと、患者さんとのコミュニケーションに難ありという評価さえももらったりした。患者さんとの会話の少ない学生よりは、多い学生の方が高評価を得ていたように思う。

 

訪問での仕事ではリハビリテーション訪問介護などを除いて、他の人と接する機会がほとんどない患者さんが少なくはない。そういう人たちにとって、会話はとても意味のあるものである。しかし、中には会話することで気をつかって、疲れる人もいることを知った。

そこで、まずは当たり障りのない体調や天候などの話を少しして、その患者さんの表情や様子を見て、更に会話を広げていくのか?あるいはリハに集中していくのかを考えている。だから、会話のない状況というものを私はそれ程気にしていない。

ただ、会話をあまり好まない患者さんに対しても、いま体はどういう状況で、どんなリハをどんな目的のために行っているかはしっかりと説明することだけは忘れないようにしている。