ネットと訪問リハの親和性

私の勤務している訪問看護ステーションには一応ウェブサイトがある。入社当初の時間が余っている時には、週に1回の割合でブログを書かせてもらっていた。ネットからも新規の依頼を得ることができればと思っていたのだ。その時に素人ながらも、ネット集客のことや中小企業のウェブサイトがどうあるべきか等について勉強していた。

 

結局そのブログは、担当患者の増加にともなって時間が取れず、1年で終了させもらった。

その間、介護保険の該当患者さんからの依頼はゼロであり、ケアマネージャーからの依頼に影響があったとは思えない。一方で、医療保険の該当患者さんからは、数件直接電話で依頼があった(現在でも年に何度か依頼がある)。

 

ネットと介護保険に関わる人たちとの親和性ははっきりいって低い。利用者である高齢者はもちろん、ケアマネージャーもネットへの関わりは薄い。一方で、医療保険で訪問リハビリテーションを受けようとする人たちは、小児・その親御さんや20〜30歳代の方たちといった若い年齢層が多く、ネットとの親和性が高い。

 

さらに、訪問リハビリテーション等に関しての情報も介護保険該当の方の場合ケアマネージャーから受動的に提供されることがほとんどである。しかし、医療保険該当の方の場合は自分自身から意識的に探さないと情報を得ることが出来ない。その結果、ネットを最大限に利用することになる。

 

一時、私の勤務するような小さな訪問看護ステーションのウェブサイトなど必要ないと思っていたが、少なくとも医療保険に該当するような患者さんたちに対しては、有益な情報を提供してることになる。