コンビニATMの恩恵

訪問リハビリテーションに行っている患者さんの中には、一人暮らしで金銭管理もしっかりと自分自身で行っている方々がいる。その人たちにとって厄介なのは、銀行へ行くこと。たいていの銀行やATMは利便性から駅の近くや繁華街にある。ところが、住宅地は駅や繁華街に近いどころかそういったところからは離れた静かなところにあることが多い。

 

そうなると銀行に行くためには、車、自転車、バイクなど徒歩以外の手段が必要になることが多い。しかしリハビリテーションを受けている患者さんにとっては、そういった交通手段を取るのが難しい。

 

一方、コンビニやスーパーは近隣住民を主なターゲットにしているので、住宅地やその近くにあることが多い。そこで頼りになるのがコンビニである。杖や歩行器などをつかってなんとか屋外歩行が可能である人たちにとっては特にである。コンビニまで歩いて行くことができれば、銀行まで行くことなくATMを使ってお金の出し入れができる。

 

銀行やATMでのお金の取扱は、家族などでない限り本人以外は基本的には不可能である。だから当事者が必ず銀行やATMまで行かなければならない。そのハードルを下げてくれたのがコンビニATMである。私が担当してる患者さんの中にも数人、銀行ではなくコンビニATMでお金を引き出しに行く人たちがいる。