認知症患者さんの増加

現在私が訪問リハビリテーションに行っている患者さんの中で目立ってきたのは90歳を超える方が増えてきていることと、認知症の方が増えてきていることである。

 

90歳を超える患者さんは全て女性である。更に認知症の患者さんの割合も8割が女性となっている。また、認知症の患者さんの8割が90歳以上の方となっている。

 

こうして考えると、「女性の長寿化」、「長寿による認知症率の増加」があるようだ。
(あくまでも、私が訪問している患者さんという極限られた人数であるため、個人の印象であり、一般化はできないけれど)

 

こうした認知症の患者さんには「ああしてください。こうしてください」という通常の運動療法は困難である。立つ、歩く、車椅子への移乗などといった動作を通して筋力や動作能力を維持していくしかない。それでも重度になるとそれさえも行うのが難しくなるときが出てくる。

 

もし長寿化とそれに伴う認知症患者の増加が顕著になるようなら、リハビリテーション内容についても色々考える必要ができそうだ。