足のむくみ

足のむくみが見られる患者さんやその家族からなぜむくむのか?と聞かれることが時々ある。足にむくみがある場合、まず痛みがあるかどうかを確認し、その次に皮膚の色を確認するようにする。そして最後に手や足などに同様のむくみがあるかを確認する。

 

むくみがある場合で怖いのは、血栓や血管
炎である。そのスクリーニングのためにまずは痛みと色を確認する。血管の詰まりや炎症があれば痛みや色の変化になって出てくることが多いからだ。それらに特に問題が見られない場合、手など他の部位にむくみがあるかないかを見るようにしている。もし全身にむくみがあるようならば何らかの疾患が原因しているかもしれないからだ。

 

しかしたいていの場合、痛みや色に問題ない足のむくみだけであることが多い。その場合の原因は正直言って分からない。トイレには自分で行き、朝晩散歩するような人にもむくみがみられる。ただ単に運動量が少ないからと言うわけではなさそうだ。だから返答に困るのだが「経過を見てみましょう」で済ませることがほとんどである。むくみによって関節の動きに支障を来しているとか、歩行が不安定になっているとかもないのが現実である。そういったむくみをどう解説したらいいのか困っている。