リハより学校を優先に

担当してる小児の患者さんが近々現在の学校から支援学校に転校することになる。

 

保護者は支援学校に行くと今よりも帰宅時間が遅くなる等で訪問リハビリテーションを受けられなくなるのが心配とのことだった。

 

しかし、病気の増悪期に見られた症状はおさまっている。生活も何とか送れている。この子の将来を考えると今から大事なのは訪問リハビリテーションではなく、支援学校で受ける教育や友達との人間関係である。

 

まずは何よりも学校生活のことを考えてもらう方が良い。そのために私が今できることは、今の病気の状態であれば筋力が落ちたり、運動麻痺が起きたりすることはほぼないということきちんと伝えること。もちろん病気の増悪が再び起きれば、それによる影響が出て来る可能性はある。しかし、それは誰にも分からない。

 

リハビリテーションよりもこの子の社会生活の場となり将来の人生に大きく影響する学校が重要と伝えたい。子供にとって教育ほど意味のあるものは他にないのだから。