子供の未来のために

訪問リハビリテーションで働くようになって介護保険というものに関わりを持つようなった。病院で働いている時には医療保険との関わりだけだったので、介護保険の制度を知って慣れるのに時間がかかった。ただどの保険制度の下で働くにしてもリハビリテーションで関わりを持つのはほとんどが高齢者であり、子どもや若い人のリハビリテーションは多くはなかった。

 

正直にいうと、同じリハビリテーションを行うにしてもそういった若者への場合は気合の入り具合が違ってくる。少しでも良くなって、学校へ会社へまた戻って行ってほしいと強く思っていた。

 

一方で、高齢者のほとんどはこの先何処へ向かうのか分からない中でリハビリテーションを行っていさえいたし、在宅での今でもそうだ。もちろん私が出来うるリハビリテーションというサービスは仕事として全うしたいと思ってはいる。

 

いくら少子高齢者化の社会にこの国がなっていくなかで介護サービスが必要であり、そういった分野で働いているとはいえ、私はこれから生きていく子供や若者のためになることをしたい。今行っている仕事は、自分の子供のために何かするためのひとつの方法でしかない。だから介護の世界が今後どうなって行くのかには大きく興味を持てない。そんなモヤモヤした気持ちと割り切りのなかで働いている。