びっくりする家

訪問リハビリテーションに行くとこれまで経験した事のないことに出会う。そのひとつがネズミとの遭遇である。

 

これまで家の中にいるネズミというものを見たことがなかったのだが、訪問リハビリテーションの仕事をするようになって患者さんの家で何度か見る経験をした。

 

ハッキリ言うと一生出会いたくない存在ではある。しかし、いるものは仕方がない。患者さんの方も見慣れているのか、「たまに出るけど大丈夫。襲って来たりはしなよ」と。ゴトゴトっと、屋根を走ったりするのが聞こえてくると思わず体に力が入り、リハビリテーションどころではなくなる。早くどこかへ行ってくれと願い、音が聞こえなくなるとまた仕事に集中できるという具合である。

 

この他にも、放置されて生き続ける亀の水槽から漂う異臭や近づいてきては足をなめ続ける大きな犬など、その家々にあるあまり嬉しくない特徴の中での仕事が訪問リハビリテーションでは待っている。