痛みの判断

訪問リハビリテーションで患者さんのところを訪れると、「○○が痛いんです」と訴えられることがある。療法士である私への訴えなので大概が手足のある部分や肩、腰(背中)である。

 

その時に聞くのは、じっとしていても痛いのか?、動いた時に痛いのか?他にも痛みは強くなっているのか?、我慢できる程度なのか?そして痛みを訴える部位を教えてもらい、腫れ・熱感・発赤がないかを確認する。さらに圧痛があるか?、あるのなら筋肉自体なのかその他なのかを調べる。

 

まあ多くがそれ程大したものではない。しかし中には、今は炎症が起きている急性期なので下手に動かすのは避け、冷やしてもらったりする。それでもどこの筋肉やら関節を痛めているのかやとりあえずはどうすれば良いのかを可能な限りで説明するだけでもひと安心はしてもらえることが多い。

 

それでも腰の痛みなどには注意をしなければと思う経験をしたことがある。ずっと腰の痛みを訴えていた患者さんが実は問題は腰などではなく、腹部の動脈の疾患であったことがあった。だから、ずっと続く痛みやいつもと違う痛みの感じ方、耐えられない痛みの場合は、必ず医師の診察を受けるように伝えている。そういったアドバイスも訪問リハビリテーションでは大切である。