学費に相応するか?

私が療法士の養成学校を出た時はまだほとんどが3年生の専門学校だった。ところが今では4年生の大学が多くなってきた。大学なり、専門学校なりを卒業した人たちと話していて時折話題になるのがその学費についてである。私はまだ恵まれていたので、その当時はまだ沢山あった国立の養成校を卒業することができた。その学費は年間で十数万円だった。一方で私立の大学や専門学校になると年間百万円以上を支払っているそうで、その借金の返済に働いてからかなり苦しんでいる人もいた。

 

果たして百万円以上を支払うだけの価値があるのか悩ましいところである。給与も一般的な会社勤務に比べて高いとは言えないのが現実である。どうしてもなりたいという何かきっかけがないと、学生の途中で辞めたり、働き始めてから何か思ってたのと違うと辞めてしまう事例も少なからず目にしてきた。ましてやこれから医療費も介護費も抑えて行く流れである。ほんとうにそれだけの学費を払う価値があるのだろうかという話に私はいつも否定派にまわってしまっている。