シンプルさは重要

訪問リハビリテーションの勉強会に参加すると時々症例検討がある。そこで思うこことがある。理学療法の発表はひとつの例外除けば理解しやすい。もちろん専門用語などはあるが、考え方そのものの本質シンプルだ。どこの筋肉、関節等に問題があり、それによってどの運動に影響があり、その結果動作が出来なくなっている、という具合に。一方で作業療法士の発表ははっきり言って分かりにくい。彼らが使う「作業」やら「活動」やらがまずもって、私たちが通常に理解しているものから大きく拡大解釈している。だから聞いてるうちに何が何やら分からなくなる。更に酷いことに彼ら自身は、そういう「作業」という言葉の特殊な用い方を専門職のアイデンティティーにしている節がある。だからもっとシンプルに患者さんの問題と原因を知りたいのだが、そういう回答は返ってこない。

 

もうひとつ理学療法療法士の場合でもある特殊な○○療法に傾倒した療法士の説明は同様に分かりにくい。と言うより分からない。やはり用いられる言葉なり考え方が特殊で、その特殊さをなんとか補おうと結果として複雑になる。

 

シンプルであるということは重要なことである。