男尊女卑な世界

女性が社会進出をして活躍するようになった。そして結婚し子どもができた後も夫と家事や育児を分担しながら暮らす家庭が当たり前になった(夫の家事や育児の割合はまだまだ低いが)。そういう環境で育ち、ごく自然に暮らしている私は、訪問リハビリテーションで訪れる家庭の中でまるで社会科の教科書に載っていたような「男尊女卑」の世界を目の当たりにすることがある。

 

特に夫が大病して、障がいを負っている場合が目につく。確かに毎日の生活がいっぱいいっぱいではあるだろうが、それでも余りにも全てを妻に依存しすぎでは?と思うような方がいる。また妻への話しぶりもまるで召使いへ話しているかのような人もいる。こ療法士からの説明も全て妻に任せっきり等もよくあることだ。それでも恐らくそれまで生きてきた生活習慣からか、夫への愛情からか妻の方は懸命に夫の指示に従っている印象である。

 

私たちの世代ではそういった尊大な態度を妻にとるようならば、簡単に捨てられるだろうなと思いながら前世代の夫婦関係を見ている。