呼吸リハで必要なこと=徹底的な効率の良さ

訪問リハビリテーションで担当する在宅酸素療法の患者さんには効率的な動作の確立が最終的には必要になると実感する。

 

例えば屋外歩行訓練の場合、ゆっくり歩くこと、呼気を意識して行ってもらうこと等を練習していても、最後に玄関から屋内に上がる時に屋外用から屋内用の酸素の付替えがスムーズに行かないと全てが無駄になる。運動後であるため酸素をしっかりと必要としているのにそこで手間取ると焦り、動作が性急になり、呼吸リズムは乱れて苦しさは増すばかりなのだ。

 

したがって、屋内用の酸素は帰って来たらすぐに手が届く所にも置いて、素早く屋外用から屋内用に交換できるだけでもその後の酸素濃度に影響が出る。教科書に載っている動作方法の伝達ももちろん必要だが、最終的には無駄な動作をどれだけ省けるかが一番重要となってくる。途中でどうしようか?と考えないで、全て一連の動作として流れるように、いわゆる”ルーティン”化出来るように、その患者さんの自宅環境にあった提案が出来ることが最も大切だ。