分かっていても避けられないこと

出生数 初の100万人割れ 16年、出生率も低下1.44: 日本経済新聞

 

記事によると2016年に生まれた子どもの数は97万6979人で、1899年に統計をとり始めてから初めて100万人を割り込んだとのことである。「少子化」という言葉を聞いたのはいつくらいからだろう。少なくとも私が子どもの頃にはすでに社会科の授業でその言葉は耳にしていた。つまりもう30年以上も前から人口動態の統計からは予想できていた事ということになる。それに対して対策を行ってきたのか、あるいはほとんど行ってこなかったのか、予想された未来が現実になってしまった。

今回発表された数字は05年に4万8191人減となって以来の大きな減少幅とのことである。そして厚生労働省が言うところのその理由は

 

厚労省は出生数減少について「出産適齢期の女性が減ったのが大きい」とみる。

である。

要するに対策を立てようが立てまいが避けられないということだ。

 

さて、「少子化」だけでなく、「高齢者人口の激増」もまたそれとセットで予想されてきた未来だ。そしてそれに伴う医療・介護費用の増大や人材不足もまた予想されいる。それに対して厚生労働省も対策を行っている。それに伴う制度変更に必死についていこうとは思う。それでもだ、やはりこの人口変化の流れはどうにも変えられないだろうという考えの方が強い。「少子化」は政治ではもうどうにも止められない事が分かった。どんな理想的な将来像を描いたところで、高齢化社会とそれに伴う問題もまた止められず、間違いなく私たちの目の前に訪れる。そのため個人としてどう対策し、対応していくかがますます問われる社会へとなっている。