診療報酬と介護報酬のダブル改定だが気持ちは冷めている

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出生数の減少だけではなく、結婚する人たちの数自体も減り続けついには”戦後最小”となったようだ。もはや誰も止められない危機的な状況が本当に来ているようである。

 

訪問リハビリテーションの患者さんの多くが高齢者である。彼らの多くがもうすでに日々生きるので精一杯で、何かを未来を創造するような活動が不可能なのはその言動から思い知っている。「もう長生きしたくない」、「特にこれから何をするために生きたいという希望はない」、「もうやりたいことはやった」という言葉が日々接する高齢患者さんからは聞かれる。「アクティブシニア」というように、年老いても働き活発に経済活動をするような話も挙がることがあるが焼け石に水だろう。

 

子どもが減っていき高齢者が増えていくということは、未来の創造よりも現状維持が世の中の大数となっていく社会がどれだけ暗い雰囲気に包まれていくか考えるだけでも恐ろしいがそれが現実である。今年は「診療報酬と介護報酬のダブル改定」でありその改定で報酬が上がるのか下がるのかに私が従事する訪問リハビリテーション界隈でも話が盛り上がっている。そしてそれらが来るべき2025年という団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる年に向かっての改定のひとつのステップであり、これから大きな変化が必要となってくるというお高い理念を社内や研修会で何度となく聞かされている。私の給与に直接関わることであり関心は高いがどこか冷めた気持でもある。自分たちの子どもはいったいどんな世界に生きているのだろうかということがいつも心の隅に引っかかっているからだ。