介護離職について考えねば

 

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身につまされる介護離職の話である。


自分の両親が介護に必要になった時、それまで介護や医療とは関係ない生活を送っていた人たちにとってはどうすればいいのか分からず、一人ですべてを抱えてしまうことになってしまうようだ。

 

こういった体験談からまず分かるのは、「絶対に仕事をやめないこと」・「働くことをやめないこと」である。次に実際に役立つ情報を得るための行動をすること。友人や近所の人たちも時には役立つ情報をくれるかもしれないが、行政や病院の相談室など情報を提供することを仕事としている人たちからの情報の方が実際にどう行動すればいいのか分かり、身内の事でもあらいざらい打ち明けることができて精神的な助けにもなる。そして最後はお金の力と使い方である。働きながらの介護は無理と分かったら時点で施設に頼り、時々面会に行くということで親孝行も最期までできる。もちろん個人の価値観によることが大きいのは分かるが、葬儀やお墓に大金をかけるよりも親が生きている間に使うお金の方が親子どちらにも”生き金”となるのではないだろうか。

 

訪問看護や訪問リハビリテーションに関わっている者としては、どうしてもサービスを提供する側の考えに日々浸っているが、実際に私たちにも親がいていつサービスを受ける側になるかも考えておく方が良さそうだ。