やりたいと思ったことは今すぐにてもやる

訪問リハビリテーションに行っていると、高齢患者さんにはだいたい3通りの人たちがいる。

 

1.やりたいことは若いうちに一通りやり切ったという人

その多くがバリバリ働いてそれなりの財を成している印象である。大病して、障がいを持ってしまったものの、起きてしまったことはどうしようもないと割り切っており、活気のある毎日を過ごしている。

 

2.若いうちにもっといろいろやれば良かったと後悔する人

1の方々と同じく苦労しながらも真面目に働き、家族のためにいろんな我慢をしながら暮らしてきた印象。真面目に贅沢もせず、健康にも気を使ってきたのになぜこんな病気になってしまったのかと訪問リハビリテーションでそのつらい心情を語ってくれる。それでも根が真面目なので、一生懸命に自分でできることは自分でしてリハビリテーションに励み自宅生活を淡々と送られている。

 

3.今も昔も特にやりたいことはなく、今もなるようになればいいと思っている人

自宅ではほとんど寝たままの生活で、テレビが一日中何となく流れている生活という印象。訪問リハビリテーションも周囲がうるさく言うので何となくやっており、運動らしい運動は唯一その時間だけである。体調が悪くても病院には行きたくないと訴え、行った時には即入院という状況が何人かおられた。

 

さて、どちらかというと私自身は2の人の分類に入る。観たい映画も読みたい本も、行きたい場所も後へ後へと回してしまっていた。この正月休みにも観たいと思っていた映画を一気に観ようと意気込んでいたが、結局ダラダラと過ごして全く観なかった。どこかでまとまった時間をとり、そこでやりたいことをやろうと思っても普段からやりたいことをやらない生活をしていると、いざその時間がきても結局できないようである。小刻みの時間でもいいからまずやりたいと思ったことは行動に移すことが、やりたいことをするためのコツのようだと最近分かってきた。

 

どんな人生を送りたいかはその人の価値観の問題でもあるが、できれば1のような人生を送りたいので、やりたいと思ったことは今すぐにでもやるという気持ちで行動することがまずは今年の目標である。