無意味なカンファレンス

どこの病院で働いている時も「症例検討会」、「カンファレンス」という名目で療法士が集まり自身が担当している患者さんのリハビリテーションの方向性や困っている事などを話し合う機会がある。訪問リハビリテーションでもそれは同じようにある。

 

そこでは発表するために自分がこれまで行なってきた事をふり返り、まとめるというメリットがある。しかし他療法士からのアドバイスに関しては役立ったことはない。所詮は自分の担当患者ではないということが意識無意識に関わらずあり、出てくるアドバイスもその域から離れない。中にはよくもそんな適当なアドバイスをもっともらしく言えるものだとううものもある。

 

そういう意味では同じ患者さんを担当する他職種が集まって、問題解決策について具体的にどう行動するかを話し合う機会の方が圧倒的に有益だ。来年度からの訪問リハビリテーションの流れとして、他事業所や病院の療法士との症例検討が推進されているようだが効果はないだろう。それよりも他職種同士集まっての話し合いの方がよりカンファレンスとしての意味があり、細切れの時間でサービスを提供している訪問事業所のスタッフが話を交わせるようにどうにか時間調整をする方が、意識の高さからも有益だ。名ばかり、名目だけの決まりが増えるだけでは効率性・生産性は上がらない。