喫煙率8割の時代

訪問リハビリテーションの患者さんで最近増えているのが肺気腫の方である。慢性閉塞性肺疾患いわゆるCOPDの患者さんである。

 

COPDの最大の原因は「喫煙」である。喫煙者の15〜20%が発症するそうである。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)|一般社団法人日本呼吸器学会より

 

そこで平成29年度の喫煙率を見てみると、男性では28.2%、女性では9.0%となっている。一方で昭和40年を見ると、男性では喫煙率が8割を超えている。その後も平成に入ってしばらくまでは男性喫煙率は5割以上である。


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最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)より

 

しばらくはCOPD患者さんの数は減りそうもない様子である。どんな疾患の患者さんであろうと辛いのには変わりないが、呼吸器疾患の患者さんはその表情や動作毎に強い息切れの様子から殊更その辛さが伝わってくる。全ての日常生活に直接悪影響がある症状としては、「痛み」と同じく「呼吸困難」がリハビリテーションをしていて目立つものである。