数年後に来るかも知れない変化

Amazon, Berkshire and JPMorgan Chase to partner on health care

 

アマゾン、バークシャー、JPモルガンがヘルスケア企業を設立へ (Bloomberg) - Yahoo!ニュース

 

世界の企業のトップ10に入る、「アマゾン」、「バークシャーハサウェイ」、「JPモルガン・チェース」が、米国の医療費削減とサービス向上のために手を組む事になったようだ。

 

世界の企業の時価総額ランキング

世界時価総額ランキング2017 ― World Stock Market Capitalization Ranking 2017 より

 

一人当たりの医療費を見ると米国は日本の2倍以上である。これは保険制度の違いが大きく影響しているのだろうが、それでも莫大な医療費が財政の問題である点は日本と同じである。


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医療保障制度に関する国際関係資料について |厚生労働省より

 

 

特に保険制度の違いは大きく、日本のように国民皆保険ではなく、民間の保険会社の存在が大きい。


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医療保障制度に関する国際関係資料について |厚生労働省より

 

そういった保険制度の違いは認識した上でも、医療費を抑えながらより効果のあるサービスを提供するためにトップ企業がタッグを組んだことは大きな出来事だ。記事を読む限りまだ具体的な内容はほとんど決まっていないようだが、ひとつ注目されている点としては、利益追求を求めない企業を創ろうとしている点である。つまり利益よりも「医療費を抑え、より効果のあるサービスを提供する」ために技術やアイデア、頭脳を使っていくことを現段階では目指している。

 

アマゾンは日本でも今では生活に欠かせないサービスを提供する企業となっている。しかしもとはオンライン書店から始まった。失敗をしながらも着々と技術やアイデアを進歩させて来るその力は実証済みである。そこに世界有数の投資銀行からの頭脳とお金が加わる訳である。今はまだ外国でのひとつのニュースでしかないが、彼らが作り出すものがITを駆使したシステムであり実績を出すものとしたら、数年後には日本にも導入されているとしても不思議ではない。現状日本の医療ではほとんどITの利点を活かしているとは言えず、電子カルテひとつとってもまだまだ使い勝手が悪いのが現実である。

 

このニュースにはこれからも注目していきたい。