愚痴を聞くのも仕事

訪問リハビリテーションに言っていると患者さん本人からいろんな愚痴を聞くことになる。一番多いのは家族への愚痴である。その中でも感じるのは患者さんの家族への承認欲求だ。第三者的には患者さんの介護をしつつも働いたり家事をしたりで十分だと思うのだが、患者さん本人からしたらもっと自分にかまって欲しいようだ。

 

訪問リハビリテーション訪問看護訪問介護は皆仕事であるから全力で患者さんの要求に耳を傾け、応えようとする。つまりお金を貰うために必死になっているのだ。しかし家族となれば話は変わってくる。家族だからという理由以外にはない。だから必然的に常に千でその患者さんの要望に応えるということはわが子じゃない限り難しいのじゃないだろうか。夫婦やましてや義父母では尚更である。

 

訪問リハビリテーション訪問看護訪問介護へのクレームもほとんどがこの患者さんからの承認欲求のすれ違いが発端である気がする。患者さんに限らずほとんどの人が自分の存在をまず認めさせたい気持ちを根幹に持っている。まずはその承認欲求を受けとめるためにもとりあえず愚痴に対して静かに傾聴するということも訪問リハビリテーションや看護での仕事なのかもしれない。