パワハラで思うこと

パワハラが話題である。学生時代は臨床実習先でのバイザーからのパワハラは経験した覚えがある。また病院で働いている時は、新人として先輩療法士の(汚い)ユニフォームを洗濯を出すために上下に分けて袋につめたり、返ってきたユニフォームをたたんで名前に仕分けたりなどがあったが、これがパワハラかどうかは分からない。しかし先輩療法士は手伝おうともせずにさも当たり前の事のように傍観していたのは納得出来なかったのも事実だ。

 

だいぶ昔に聞いた話で真偽は定かでないがなるほどと納得した話がある。当時京都のある大学、国立にも関わらずアメリカンフットボールでかなりの強豪だった。ほとんどの部員が大学に入学してから始めたのに何故そんなに強いのかが話題になった。通常こういう体育会系は上下関係が強く、後輩が備品整備やらグラウンド整備をさせられる。しかしこの大学では、先輩がそれら雑用をこなし、後輩はその時間を練習に当てる。つまり経験の浅い人間はまず練習時間を取りあえず多くとって経験値を上げる。先輩は短い時間でより効率的で考えた練習を行って洗練させる。そうすることで全体の底上げを行い、強いチームにしていくのだ。

 

もちろん下積みも貴重な経験であるが、何も考えずに慣習だからと従来の日本的上下関係を続けるのは無益だ。