予想通りの介護報酬改定

satomino-you.hatenablog.com

 

上は昨年の8月13日に書いたものである。日本看護協会が平成30年度の介護報酬改定に関する要望書を読んで介護保険を利用した訪問看護ステーションからの訪問リハビリテーションがどうなるかを考えたものだったが、先月厚生労働省から出された「介護報酬改定に関するQ&A」を読む限りほぼ予想通りだった。

 

特に大きい変化は、要望書にあった

訪問看護ステーションから理学療法士等による訪問を利用する利用者については、原則として同月中に1回以上は看護師が訪問してアセスメントを実施し、看護職員と理学療法士等の情報や方針の共有に努めること

が、

訪問看護サービスの「利用開始時」については、利用者の心身の状態等を評価する観点から、初回の訪問は理学療法士等の所属する訪問看護事業所の看護職員が行うことを原則とする。また、「定期的な看護職員による訪問」については、訪問看護指示書の有効期間が6月以内であることを踏まえ、少なくとも概ね3ヶ月に1回程度は当該事業所の看護職員による訪問により、利用者の状態の適切な評価を行うものとする 。

 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1)(平成 30 年3月 23 日)より

 

と具体的に示されたこと。1ヵ月に1回ではなく、少なくとも概ね3ヵ月に1回程度ということで現実的に可能としたことである。

また療法士の訪問による介護保険点数も減算され、むやみやたらに増えすぎた療法士メインの訪問看護ステーションの抑制にも着手されたが、この当たりも予想通りだ。

 

予想通りというのは、つまり私のような人間でも現場で働いていると普通に実感していた違和感を正す方向に修正されたということである。自分自身の働いた報酬が減るのは正直辛いが、「訪問看護ステーション」というものを考えた場合適正だと心底思っている。