自分のリハビリテーションの評価

長年リハビリテーションという仕事をしていると知らず知らずのうちに経験だけに頼り視野が狭くなっていくことがある。自分自身が行っているリハビリテーションが本当に今の知見から見ても理にかなったものなのか、あるいは既に遠い昔の知識となっているのかそれを検討する必要があるのでは?といつも考えている。

 

そういう検討の時に役立つのは、学術論文だ。可能な限り客観的に書かれており、過去の論文を参考文献として成り立っているからだ。また各療法士協会やリハビリテーション学会が公表しているリハビリテーションガイドラインもその意味では役立っている。これも多くの権威ある方々が海外の文献まで幅広く参考にして今客観的に分かっている知識の中では何が効果あるリハビリテーションなのかが示されているからだ。

 

また有り難いことに現在ではインターネットを利用してそういった資料を容易に手に入れることができるようになっている。こういった資料を読み、時に自分が行っているリハビリテーションの内容がそれほど効果的なものとされていないという現実に直面する。いずれにしても経験だけに頼るような療法士にはならないように注意している。