現状の介護保険制度はこの10年で終了するかも

介護保険料、止まらぬ上昇 自治体の8割上げ :日本経済新聞

 

昨日日経新聞の記事だが介護給付費は医療費の伸びを大きく超えて増大しており、それを補うために介護保険料も大きく増大しているという話である。

 

介護給付費は過去10年間で57%の増加であり、この先にはまだ団塊世代というボリュームある介護予備軍が待っている。増税というニュースぬなり易い手段だけではなく、保険料の増大という目立たないところからしわ寄せが既に始まっている。サラリーマンは給与天引きのために給与明細書に目を通したりしない限りその負担増を意識しにくい。しかし実際にもう手取り給与の減少は少しづつ始まっているのである。

 

どう考えても現状の伸びが続くと介護保険制度が立ち行かなくなるのは明らかである。いづれは年をとって若い世代も介護が必要となると言っても余りにも負担増が過ぎると若い世代にとっては非常に酷な社会となる。そしてこういうデータが出たとしても現状の介護事業者は取れるうちに取り尽くせとばかりの動きを見せてくる。焼き畑農業のように、焼き尽くされた状況が予想される。