私のこれからの(平凡な)生き方

このブログでは日々の生活で考えたことを文字として表わしているけれど、どうしてもその内容は今そしてこれからどんな生き方をしていきたいのかということが大きく影響してくる。そして否応なしに療法士としてリハビリテーションに関わる仕事をしていることも私の生き方に影響してくる。

 

生き方を考える上でまずはじめに自分の中で確認しておかなければならなかったのは、普通の療法士として病院や訪問看護事業所などで働いているうえで、どれくらいの収入が得られるかということだった。

 

医療保険介護保険で成り立っているリハビリテーションの仕事では、世の中の仕事に比べて堅い一方で、どれだけ頑張ったところで上限ががある。それについては以前書いたテーマで書いた。

 

satomino-you.hatenablog.com

 

私は現在訪問理看護ステーションに所属し、患者さん宅を訪問してリハビリテーションを行っている。現在療法士がこのサービスを行った時に得られる報酬を概算してみる。1件当たり60分のリハビリテーションを提供すると介護保険医療保険かによる多少の違いはあるが、おおよそ9千円程が得られる報酬である。それを移動時間やカルテの記録時間や事務作業を含めると午前に2件、午後に3件が無理のない範囲での件数となる。そうすると1日4万5千円(9千円×5件)が残業なしで得られる金額だ。そして1カ月では99万円(4万5千円×22日)となる。すると給与はこの上限額の範囲内での金額となる。事業所によって何割ほどが給与支払われるかは変わるだろうが限界があることは分かる。

 

この事をしっかりと認識すると、少なくとも療法士という仕事ではがむしゃらに働く意味は私の中では薄れてきた。体調を崩さないで働き続け、日々の生活費プラスα(何かの時のための貯金)を得る事が目標である。そのためには贅沢はしない、無駄遣いはしないなども重要となってくる。また生きていく上の喜びや楽しみも「金を使う」ものからなるべく距離をおいたもので作っていくしかない。

 

そう、喜びや楽しみは誰かから与えてもらうものではなく(それはどうしても「お金が必要となる」)、なるべく自分で作っていくのだ。この考え方も上記のように自分の足元を確認することで徐々にできるようになった。

 

公的な保険制度で成り立っている限り、経営者になる以外には、どれほど頑張っても収入は自分の暮らしを楽にする程には上がらない(休日勤務やアルバイト、あるいは看護師なら夜勤でがんばって収入を上げたとしても、それと引き換えに多くの時間と肉体的・精神的エネルギーをつぎ込むことになる)。日々生活し、子どもを育て、わずかでも貯蓄できる程度の働き方と生き方をまず私は目指している。そして人生の喜びや楽しみは仕事以外のもので、自分自身で考えてコツコツと作っていくというのが私のこれからの生き方だなと思っている。そうは言ってもまだまだ惑いながらの人生でこのブログではそんな惑いも書いていきたい。