作ってもらった食事にケチをつけたら終わり

毎日の料理は本当にたいへん

最近の夫婦では共働きも普通で、夫が家事の一部をするようになってきている。かくいう私も役割分担をしながらたまには夕食を作ったりもする。その時に一番ショックというか、作る気持ちを削がれるのは、作った料理についてケチをつけられた時だ。私の場合など週に1回程度なのでまだ序の口だが、毎日毎日何を作ろうか考え、買い物をし、料理をするというのは思っている以上に大変だ。

 

夫婦関係にヒビが入るとき

だからこそ夫あるいは妻の介護をしながら家事をし、その料理についてケチをつけられたことで、夫婦間が非常にギクシャクした関係になり、徐々に冷めきっていったケースに出会うと、訪問リハビリテーションの患者さんである妻からの愚痴を聞いてもそれに素直に同情を示せない。もちろん脳梗塞では高次脳機能障がいも生じ、それがケチをつけさせているということもあり得る。しかし、こればかりはどうしようもない。作ってくれた食事にケチをつけたら、その瞬間ジ・エンドと思った方がいい。悲しい出来事ではあるのだが、そこから夫婦での介護生活が徐々に崩れていくことさえもあるのだ。