介護危機の本当の話

これからの「高齢化」の本当の問題とは

東京一極集中の功罪(下) 本格的な介護危機 間近に: 日本経済新聞r.nikkei.com

 「本格的な介護危機」というショッキングなタイトルです。この記事で興味深かったのは、「高齢化」という言葉を深堀し、「高齢者の高齢化」が顕著になっていくということです。

 

85歳以上になるとその数がいっきに30倍になるもの

その状況の危機感は、介護保険施設に現在入所している人の割合でよりリアルに感じることができます。65~74歳と比べ、75~84歳は約6倍、更に85歳以上になると約30倍も施設に入所しているというのです。つまり単に「高齢化していく社会」が問題ではなく、施設入所が必要になる可能性が極めて高い85歳以上の高齢化に施設や人材が追いつかない事が深刻な問題だということです。団塊世代は2030年から35年にかけて85歳以上に突入するのですから無理もありません。当然今とは比較にならない程に施設や介護サービスが必要となってきます。

 

制度として打つ手があるように思えず、現状個人で解決していく覚悟を

いくら平均寿命が伸び、60代でもバリバリ働けるということが珍しいことではなくなったとしても、85歳以上になるとやはり体力、精神力、健康、認知機能などで少なからず問題が出て来ると考えるのが普通でしょう。いくつかの対応策は挙げられているものの、個人的にはこの問題を解決するのは難しいと思われます。とりあえずは今から10〜20年の間で起きる危機に対して、自分の家族をどうするかなど個人としてできる事をまずは今のうちに考えておくことにします。