地震時に訪問看護でできること

地震が起きた時

今日は通勤時間帯に大阪府で大きな地震がありました。私も地震や台風の直撃等を経験したことがあります。こういった時訪問看護ステーションではどういったことができるのでしょうか?マニュアル等では患者さんの安否確認等が用意されていますが、実際に地震に遭遇した時はマニュアル通りはいきません。

 

地震の起きる時間帯の問題

まずはどんな時間帯に地震が起きるかが大きいでしょう。今回の大阪のように出勤時間帯や早朝あるいは深夜ならば余程職場が近い場合を除いて患者さん宅に行くということは不可能です。一方訪問リハビリテーション訪問看護時であれば、安全を確保できるよう患者さんを助けるための対応をする必要があります。

 

地震規模の問題

次に地震の規模です。建物の倒壊等が起きているような状況では、患者さん宅にいない限りは下手に動かない方が自分のためにも災害救助活動のためにも良いでしょう。2次被害を引き起こしかねません。こういう時こそ各訪問看護ステーション内での連携が重要となります。どう行動するのか?スタッフ、患者さん、地域の人々の安善のためにはしっかりとした命令指示系統と連絡手段の確立が大変重要となります。

 まあいかに地域医療を担うひとつである訪問看護ステーションと言えども大地震直後にできることは知れています。地震そのものが落ち着き始めた時に患者さんたちのこれまで通りの生活を維持できるようにサポートするのが身の丈にあったあり方だと思います。

 

自分自身を護るという視点も必要

最後にもうひとつ。基本的に看護やリハビリテーションに関わる人たち、いえ日本人は真面目過ぎるほど真面目です。だから電車やバス等が再開するまで待って、どうにかして会社に行こうとします。私の経験上、大混雑の中での非常時という状況は精神的にも肉体的にも大きな疲労となり、時に気分が悪くなったりそのまま体調を崩したりします。1時間以上も待っても目処がたたない時は心苦しさを感じるかもしれませんが自宅に戻るようにして待機した方が良いと思います。そういった情報はいまやスマートフォンで手に入れることができるのですから。