基礎と応用について

この4月からNHKのラジオ英会話を聞いています。

www2.nhk.or.jp

 

最近自分の考え方が膠着してきていることを感じていました。日本人としてこの国でずっと生きてきて、否が応でも考え方が固定されてきます。しかし世界では「多様性」や「格差」等これまで意識することさえなく過ごしてきた考え方が広がっています。私自身も中年になり、子どもを育てる中で今のままではどうしようもなく悪い意味で時代遅れの人間のままだと考えるようになりました。そこで海外のニュースサイトからできるだけ生々しい今起きている出来事を知ろうと思い、結果として英語が必要となってきました。

 

さて冒頭でお話ししたNHKラジオ英会話の講師はこの4月から新しくなりました。大西泰斗先生です。本当に偶然な出会いでしたが、過去の学校生活では味わえなかった新鮮な発見を毎回教えてもらっています。今では大西先生の著書も何冊か買って読んでいるほどです。なぜそこまで大西先生の英語レッスンにはまったか?それは先生がある本で書かれていた言葉に答えがありました。それはうる覚えですが以下のようなものでした。

若い人は勉強すべきことが非常にたくさんあり、英語にだけ時間を取られている場合ではない。そして英語はコミュニケーションの手段であり使えてこそ本当の意味がある。そのため、コミュニケーションの骨格となっている英文法をなるべく無駄なく最小限の時間で学び、後はどんどん使って肉付けしていくことが大切。

 

英文法など役に立たないものではなく、語学の基礎となる大事なものです。しかし基礎だけでは無意味で、応用として「話して書いて聴いて読む」ということが伴って英語学習なのです。これは英語に限ったものではありません。私たちが従事しているリハビリテーションや看護という仕事は医学のひとつであり、それも基礎である生理学、解剖学と応用であるリハビリテーション医療や看護学があります。臨床で働く者にとっては基礎なき応用は効果なく、応用なき基礎は単なる頭でっかちの口先だけの人間になってしまいます。最近では漫画や動画など面白く重要な基礎を学べるようになっています。基礎を学ぶことをおろそかにせず、日々の臨床でそれらを応用させていきたいものです。

 

 英語学習者には超有名な大西先生の教科書です。分厚いですが、従来の英語の教科書とは違う新鮮な知識が詰まっています。

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

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