患者さんの急変と働くべき訪問看護ステーションとの関係

時々ですが訪問リハビリテーションに行っている患者さんの急変に遭遇することがあります。いつもに比べて意識状態が明らかに悪い、大量の発汗が見られるなどです。そういう状況では、患者さんはもちろんコミュニケーションを取れないわけですから、バイタルチェックなどから救急を要するのか、状態観察で過ごすのかの判断が必要になります。

 

そのような場合でも施設入所の患者さんの場合は幾分か落ち着いて対応できます。なぜなら他スタッフがおり、看護師もいる場合が多いからです。やはり一番動揺しがちなのは、独居の患者さんや老老介護の患者さんです。こちらが基本的には一人で判断して対応しなければならないからです。と言ってももちろん事務所に連絡し、看護師がいれば患者さんの状態を伝えアドバイスを仰ぎます。それだけでもだいぶ冷静さを戻すことができます。

 

病院で働いている時と比べて最も大きな違いであり、不安要素になっているのは上記のような急変時でしょう。そのため訪問看護や訪問リハビリテーションを始めた当初は病院時代のスタッフ達がとても懐かしく有り難く感じていました。今でも急変時はやはり仲間がそばにいてくれたらと思うことがあります。それでも在宅では患者さんは訪問する看護師や療法士を信じて生命を預けてくれています。腹を据えてやり切るしかありません。また最も速く協力を頼めるのは自身の訪問看護ステーションにいる看護師スタッフです。しかし看護師数が少ないと全員サービスに出払っているという状況もあり得ます。そういった意味ではやはり看護師の数がそれ相当にいる訪問看護ステーションで働くのには良いということになります。