働いても働いても生活は苦しくなるばかりの現実
働く意味は人によってそれぞれですが、普通の勤め人にとっては生きていくためのお金を稼ぐためというのが大きなウェイトを占めるでしょう。私自身は現在はほぼお金のために働いています。
さて私のような人間にとって興味深い統計が厚生労働省にありました。
この統計でなによりも注目したのが一般的な人たちの賃金の上昇率です。
まずは賃金の動き自体を見てみるとこのようになっています。
「名目賃金」とは支給された給与額そのものです。労働者人口の減少の影響か多少の上昇はみられますが1%にも届きません。
「実質賃金」は賃金に物価要素を組み合わせた値で、実質賃金自体はこの10年間では22年と28年を除いてマイナスです。これを更に詳しく見てみたのがしたのグラフです。
ここ数年一般の給与自体は上昇を見せていますが物価の上昇により手元に残るお金は減っていると考えられます。また政府・日銀もデフレ脱却のために物価上昇を達成する為の政策を続けています。
このようにこの先当面国が物価上昇を目指す中で賃金上昇が追い付かず実質的には生活が苦しくなってくることも考えられます。雇われの身分のままただ働くだけでは余程の高収入ではない限り厳しい現実です。昔のように昇進や昇給では金銭面では多くは望めないようになってしまったのです。それは免許を持っている専門職とて同じこと。そこから這い上がるためには倹約と貯金を始めに、投資、副業とお金を得る手段を増やしていくことが重要で、もうすでにその流れは始まっているのです。