私の投資履歴
病院から訪問看護ステーションへと職場を変えた時の大きな出来事は、「退職金」というものがなくなったことです。
これまで勤めていた病院では退職金は少なからずでるものでしたが、現在の勤め先は小さな訪問看護ステーションでとてもではありませんが退職金は出るような状況ではありません。
就職時も当然その説明はされていましたので、どうしたものかと考えました。
それまでに日本の企業の株式を購入した経験はありました。
しかし少額でしたし、上がれば売って、下がっても怖くなって売るという繰り返しで運良くプラスマイナスゼロといった感じです。
もっと株式の勉強をすれば稼げるかもしれないと思ったものの、株価の上下は私には全く理解できず、無理だなという気持ちでありました。
それでも退職金に値する金額を自分でどうにかできないと将来不安だなと思っていました。
そんな時に色々な投資の本を読んでいてこれならできるかもと思えたのが、インデックスファンドへの長期での積立投資というものでした。
それを大変分かりやすく説明してくれたのがこちらの本。
忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)
- 作者: カン・チュンド
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2009/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今となっては制度変更や投資環境の変化によって多少情報が古くなった感はありますが本質的な考え方は変わりありません。
今でも私の本棚に残っている本です。
この「インデックスファンドへの長期での積立投資」とは、日本中の株式や世界中の株式などをぜーんぶ買うという行為を一定の間隔(毎月、毎日など)で20年30年あるいはそれ以上に渡って続けるということです。
なぜこの投資方法が私に合っていたかというと、無数にある企業を自分の判断で選びその株式を購入するというのは選択肢が多すぎるし、もし仮にその企業の株価が大きく下がった時に受ける自己責任のダメージが大き過ぎるからでした。
一方インデックスファンドに投資すると、無数の企業の株式を全て購入することにほぼ等しく、選択の必要がないこと、例え株価が下がったとしても他の選択をしていても同様だったんだということで精神的なダメージが少なく済みます。
また、世界の経済が発展していく限り何度も株価のマイナスは経験するだろうけど、いつかはまたプラスになるというこれまた精神的な安心材料があります。
さらに毎月の一定額なら私程度の収入の人間でも継続していけばかなりの金額の投資が可能となります。
というわけで退職金に当たるお金を自分自身でなんとか用意したいという気持ちから「インデックスファンドへの長期での積立投資」を始めた次第です。
もちろん元本割れする可能性もあるということは覚悟の上ですし、そういうリスクを背負って初めて大きな利益を得られるというのもまた事実です。
現在では一般の人たちが書いた分かりやすい入門書がたくさん出ています。