若いうちに株式投資の経験はしておく方がいい理由

私が現在の投資方針である「インデックスファンドへの長期積立投資」を始めてまだ5年程でしかありません。それ以前にも恐る恐る日本企業への個別投資は何度か行ったことはありましたがギリシア危機時の暴落に耐えられなくなって大きな損失が出る前に全て売ってしまいました。

 

この時の経験は今でも良く覚えています。それまで順調に利益が伸びていたにも関わらず、突如として株価は下がっていき、あっという間に購入価格よりを割ってしまいました。仕事をしていても株価が気になって仕方がなく、青ざめた表情で昼休みにスマホに顔を向けて株を売っていました。

 

そんな経験があってからしばらくは、「株なんて自分のような人間がやるようなももではない。真面目にコツコツ働いて貯金していこう」と決め、株式投資からは目を背けていました。

 

それでもどこかでお金のこと、ひいては株式投資のことが気になっていて、たまにこうすれば絶対儲けられる的な書籍を本屋に行った時にはよく見ていました。いろいろ読んでこれならもう一度やってみようという気持ちになれたのが現在も続けている「インデックスファンドへの長期積立」です。

 

株式投資はやった方が良いのか?という質問には、若いうちに一度はやった方がいいというのが私の答えです。若いうちの少額の投資なら損をしても働くことで十分取り返せます。何よりもお金に関しての欲望というものはほとんどの人間が持っています。周りが株式やら他の投資やらで儲かっている話を耳にすれば、嫌でも気になって来ます。

 

その時が定年間近の年齢だったりすると損失額によっては取り返せません。また他人から良いよと言われた投資方法を信じて行いこれまた取り返しのつかないことになる可能性が高くなります。

 

だから若いうちに株式投資を経験し、自分に合った投資方法を勉強して身につけていくことがとても重要なのです。また、この経験は世の中に溢れている怪しい投資に対しての自己防衛にもなります。更に若い時に自分が長期で続けられる投資方針を見つけられたのなら、複利の力で数十年後には大きな利益を得られ可能性が高まります。

 

もちろん株式投資は自分に合わないことに気がついてもいいわけです。それでもやっぱり出来るだけ若いうちに気づいた方が良いのは言うまでもありません。

 

株式投資をしようと思ったら読んでおいた方がいい名著です。

 

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