私が全米株式インデックスファンドを選択した理由

先日の記事で先進国株式インデックスファンドと米国株式インデックスファンドの2つに結局はしぼったと書きました。今回は米国株式インデックスファンドを選んだ経緯を書いてみたいと思います。

 

すでに先進国株式インデックスファンドは数年間続けていたのですが、ネットで投資の情報を収集していると、自然と米国企業の株式投資に関しての情報が多くなってきていました。

 

元来興味を持つと実際にやってみたくなる私の性格と、米国企業への投資の場合、日本企業の株式とは違って1株から購入ができるという手軽さがあり、早速株式を購入することにしました。

 

まず銘柄選びですが、米国企業にはこれでもかというくらい有名な企業が多くありました。しかし、ど素人の私には、企業の財務状況や今後の展望などを読み解く力はまったくなく、取りあえず自分がよく知っている企業に投資することにしました。それがアップル、マクドナルド、エクソンモービル、ビザの5つです。注意したのは分野が重ならないようにしたことだけです。

 

ここからは全くのど素人の意見として聞いて下さい。

資金を日本円から米国ドルに変えること、夜中の取引であること、指し値ではなかなか購入できず成り行き注文になったことなどいっぱいいっぱいの中での株式取引でした。

 

やっぱり数万円とはいえ、かなり緊張しましたね。また配当金が各企業とも始めてからまだ年数も経っていないのに何回か出てきたのが印象的でした。結果としてはいずれの株式も赤字のままで売ってしまいました。数万円の損金になりましたが、「勉強代」として割り切りました。それからはやはり自分には個別株の取引は向いていないと分かり、しばらくは先進国を初めとするインデックスファンドや債券ファンド、リートという方向性で続けていました。

 

しかしある時、ネットで先進国株式インデックスと米国S&P500 のチャート比較をみてやはり米国株式の強さに引き込まれていったのです。そしてそういう米国企業の多くを含んだファンドがあることを知ることになります。その中でも多くの書籍やウェブサイトで勧められていた米国バンガード社のETFの魅力にどんどん引き込まれていきました。

 

しかしです、まだ私にとっては立ちはだかる大きな壁がありました。それは日本円を米ドルに変えなければいけないこと、希望するETF購入時に手数料がかかること、そしてその頃はまだ積み立て設定や再投資なども全部自分自身で行わなければならず、その手間に躊躇していたのです。

 

いつかは米国バンガード社の米国企業ETFを買いたいな、買えればいいな、という思いのまま月日は経っていきました。

そしてです。あの楽天とあのバンガード社が手を組んで「楽天・全米株式インデックス・ファンド」という商品を販売するという嬉しいニュースが届きました。

 

この商品が売り出されたのが決定的でした。日本円で、購入時手数料なく、少額から自動的に積立てて、配当があれば自動的に再投資し、そして積立NISAを利用できるという願ってもない理想の商品だったのです。そういう訳で私はこの全米株式インデックスファンドと先進国株式インデックスファンドの2つにしばらくは投資し続けようと決めました。

 

確かに米国企業のみという怖さはあります。それでも全米株式インデックスファンドを選んだ理由は3つあります。

 

まずは数十年単位での長期積立投資をする中で少しくらいの刺激が欲しいということ。

次に、米国企業のいくつもの優良企業が米国だけでなく全世界にマーケットをもつ力をもっていること。

最後は単純に米国というチャレンジングな国に好意を持っていること(少子高齢化に突き進んでいる日本で医療・介護の仕事をしていると「若さ」や「チャレンジ精神」というものに対して無性な飢えが出てくるのです)です。

 

株式投資は私にとってまだまだ知りたいことや考えたいことがたくさん出てくる魅力的な世界です。ただそこにどっぷり浸かってしまうことは危険だと思っているので、適度な距離を保ちながらプレイヤーでいられ続けるようにしたいものです。

 

一企業が一国を超える富と力を持ち始めている現実を知るのに格好の本です。