貯金などせずに投資すべきか悩んだ時どうしているか
「生活防衛費」として半年、あるいは1〜2年分の生活費を貯金出来たとします。長期積立投資をするとしてその後の貯金額と投資額をどうするかという点に関して実は私は何度も悩みました。今でもフッと「貯金額を減らしてもう少し投資額を増やそうか」という気持ちが出てきます。
病気や不慮の事故などがない限りは、私には働き続けられる時間はまだまだあります。だったら、「生活防衛費用」があるなら、しばらくは貯金などせずその分を全て投資につぎ込んだ方がいいんじゃないか?そういう考えが定期的に出て来るのです。ここ数年のように暴落なく、好調な株式市場を見ていると特にそういう強気になってしまうようです。
そこで思い悩んだ挙句、結果的に現状維持で貯金も投資も続けていく訳です。その理由は、どれくらいの金額であればそこそこに金銭的に満足出来るのかを考えるためです。
多くの人が夢見る1億円の金融資産があるとします。先進国のインデックスファンドのおおよそのリターンを5パーセントと考えます。そうすると年に500万円のリターンがあるわけです(税金は考えず行きます)。月にして40数万円ですから十分生活できます。
では金融資産を1億円にするために積立投資をするとしてシミュレーションしてみると・・・
30年なら月12万円、20年なら月に24万円の積立が必要です。私の収入ではとてもではありませんが20年では無理。30年でもいっぱいいっぱいです。しかも20代で始めたとしても、1億円を達成した頃には50代です。30年先の事を考えて、どんな株式市場になっても続けられるか?
やはり難しいと言わざるを得ません。
では半分の5000万円なら同じく5パーセントのリターンでは年に250万円。月にして20万円です。これでも何とか生活できます。
同じくシミュレーションすると・・・
30年なら6万円、20年なら12万円の毎月積立になります。毎月6万ならある程度の余裕を持って続けられそうです。大暴落の投資環境でも心理的にも財政的にも耐えることができる金額です。
まあかなりザックリとではありますが自分自身の収入での現実的で、ある程度夢のある目標額と投資金額を再確認するわけです。それによって、冷静に考え、やはり投資額を増やすことなく、続ける事が可能な金額に落ち着くという繰り返しを結構な回数行っているのです。
まあこれだけでも私自身の心がちょっとした相場の状況に影響を受けるのが良く分かります。まただからこそ具体的に金額にしてシミュレーションしてみる事が凄く意義あることになります。
私にとっては投資を続けるためにこそ、貯金もまた毎月必要なのです。