訪問リハビリテーション日記

訪問リハビリテーションの仕事をしています。仕事をしていて考えたことを日々書いています。

この仕事の給与

人材紹介会社経由で、「在宅で働きたいと思い、訪問リハを希望されている療法士さんがいます」というメールが結構な頻度で送られてくる。

そのほとんどが経験年数10年以上20年未満である。

 

私が新人であったなら、いきなり訪問リハの世界に飛び込むようなことはしないだろう。

その理由は2つ。

一つは病院の方が身につけられることがが圧倒的に多い点。患者さんの数、疾患の種類、多職種との関わり(特に医師や看護師)などどれをとっても訪問リハよりも多かったり経験できないことだ。

もう一つは、給与や福利厚生の安定度がこれまた圧倒的に病院の方が高い点である。正直、現在病院やクリニックからの訪問リハを除けば、ほとんどが規模の小さい訪問看護ステーションである。

定期昇給や賞与などない訪問看護ステーションの方が多いだろう。

 

以上から余程の理由がない限り病院ではなく、訪問看護ステーションに属して訪問リハの仕事をすることは大きくススめることができないのが現状だ。

 

さて、最初の方で挙げた人材紹介会社のメールの内容で時々、希望給与として500万円、600万円を書いてきている人がいる。

前職での給与を考えに入れての希望だろうが、まずそういった人たちには声がかからないだろう。

病院では療法士の数という大きなスケールメリットがあるが、ほとんどの訪問看護ステーションにはそこまでの規模はない。

したががって給与は、基本的に自分たちが稼いだ金額ダイレクトに影響してくる。

しかも、職員のほとんどが中堅以上である。年功序列の中でで中堅以上の給与を支えることになる若手はほとんどいない、否いない。それを考慮して自分の給与を想像してほしい。病院での管理職経験など、ほとんど役に立たない。管理職などはある程度の人数があって、彼らに上手に患者さんを割り振り、若手からベテランまで最大限の利益を得られるようにできるからこそ存在価値があるわけである。

 

それでも訪問リハで働きたいという理由(ポジティブであれネガティブであれ)がないと、病院で働くことに比べて割に合わないのが現状なのである。

それでも病院では経験したのことのない、嬉しい体験ができることがあることも事実である。

少なくとも多くの患者さんが、訪問リハの日を待ち遠しくして待っていてくれている。

もちろんそれに応えなくてはならないが。