患者情報の把握

病院で働いていた頃は、リハビリテーション依頼が来た患者さんの情報は昔なら病棟にあるカルテ、最近なら電子カルテから収集していた。当然、リハビリテーションよりも前に入院されているので、その情報は医師や看護師によって得られていた。そのため、療法士である私はカルテを確認するだけでおおよその患者情報が手に入っていた。

 

私が勤めている訪問看護ステーションでは、そういった情報はケアマネージャーや主治医の指示書、あるいは退院先からの報告書などから送られてきたものを、自分自身でパソコン上のカルテに記入する必要がある。

 

こういった情報の重要性は、緊急時になるほどよく分かる。主治医は誰か?、担当ケアマネージャーはどこの事業所の誰か?、キーパーソンとなっている家族は誰か?はもちろん貴重である。また、看護師に応援を依頼したい場合に、その患者さんがどういった疾患や既往があるのか?、どこに住んでいるのか?なども初めて看ることになる看護師にとっては重要な情報となる。

 

日常業務の中で、ついついこういった情報を記録しておくのを忘れてしまうことがある。しかし、一元的にこういった情報を誰もが直ぐにアクセスできるようにしておくことは、非常時にこそ重要となってくるので、なるべく直ぐに全ての情報を記録しておくようにしている。