雨の日の思い出

雨が続いている。訪問リハビリテーションでは移動は自転車で行っているので、雨の日は雨カッパに長靴を身に着け、カバンは大きなゴミ袋に入れている。

 

初めのうちはキレイな雨カッパも、月日とともに汚れが目立ち、裾は破れていたりもする。そんな姿で公衆トイレを借りていたある日、「お疲れ。雨ばかりで嫌になるな」と声をかけられた。見ると、所謂”ホームレス”と見られる人である。まさか自分がそういう人に挨拶されるとはこれまで思ってもみなかったが、鏡に自分の姿が映ると納得できた。

 

それからすぐに新しい雨カッパを購入した。ある雨の日の思い出である。