家事手伝い系の家電はありがたい

最近ではルンバをはじめとするお掃除ロボ、食器洗い乾燥機、乾燥機付洗濯機が普及している。毎日家事を担う人にとって、「掃除」「洗濯」「皿洗い」は大変な重労働である。

それらを最近の家電製品は代わりに行ってくれるようになっている。そういった家電を躊躇なく使える(金銭面は別として)共働き夫婦にとってはとてもありがたい。

 

さてここでなぜ”躊躇なく使える”という表現をしたかというと、私が主に訪問リハビリテーションを行っているような高齢者の中にはそういった便利な家電製品に、家事を行わせることが「贅沢」であったり、「怠慢」であったりと感じる人たちがいるからだ。もちろん金銭面での躊躇も高齢者にとっては大きいだろうが、それ以外の理由で心理的なハードルを作ってしまうのはもったいない。

 

ところが中には娘や息子からルンバなどを贈られたという人もいる。彼ら・彼女らと話していると、食わず嫌いだっただけで、実際に使ってみるとかなり便利に使っているという感想が出てくる。脳卒中などで何とか歩けるようになった患者さんが掃除機を持ち運びながら掃除するのはかなり大変であり、転倒の危険もある。それをお掃除ロボットがやってくれるのである。

 

さてこのお掃除ロボットはまだ完璧なモノではなく、たまに障害物に引っかかって立ち往生しているらしい。それを「時々助けってやってるんです」とまるでペットかの用な言い方をしているのを聞いて、不思議な愛着を患者さんがそのお掃除ロボットに対してもってしまっているのが興味深かった。

 

こういった毎日の暮らしを手伝ってくれる家電製品というより、ロボットはこれからもっともっと発展していってほしい。