退職金出ない会社に勤めた時のマインドセット

私が現在勤務している訪問看護事業所には退職金制度はない。これは採用前にも説明されていたので私自身は自前で退職金に相当するお金を60歳〜65歳時に用意できるよう貯金と投資を行っている。

 

日本人の平均寿命が80歳〜90歳になり、定年後の人生が15〜30年となり、一昔前のように定年後は悠々自適のセカンドライフなどとは言っていられなくなった。年間いくらのお金で生活するかにもよるが、場合によっては5000万円〜1億円以上が必要となる。それだけの金額は余程の企業等ではない限り退職金のみでは用意できない。

 

この事実への対応策としては唯一、働き続けること(=稼ぎ続けること)以外に凡人にはない。確かに退職金のある無しは大きいが、働き続ける事が出来る「身体的健康」と「精神的健康」を維持出来る事の方がこれからは重要になってくるのである。

 

人生は思い通り、計画通りには行かないが、上記のように割り切った考え方をすれば、自分自身では同仕様もない不安や心配は消える。それと同時にどんな働き方や生き方をすれば長く楽しんでいくことができるのかに目が行き、かなり明るく生きていく事が出来る。逆に退職金という大金が目の前にあると、割り切りが難しくどうしても我慢我慢の仕事や生き方に引っ張られてしまう。そう考えれば、退職金のない会社に勤めていることも決してマイナスではない。特に医療職のように専門的な資格を持っている人間にとっては可能な選択になるのではないかと思いながら今は働いている。