退院そして入院

最近立て続けに新規の患者さんで同じような事が続いた。入院しての治療後に退院したのだが、入院前には自立していたADLが介助なしでの生活があり得ないくらいに体力、筋力が落ちてしまい、何とかしようということで訪問リハビリテーションの依頼だった。しかしいざ訪問リハビリテーション開始となる直前にまた体調を崩して再入院し、結果訪問リハビリテーションはキャンセルにという塩梅である。

 

共通するのは、どの患者さんも脳卒中や骨折と言ったリハビリテーションではもっとも遭遇することが多いだろう疾患ではなく、呼吸器疾患や消化器疾患などと言った内科系の疾患の患者さんであること。まだ十分に完治していなかったということだろうか。入院生活でADLが落ちたうえに退院後しばらくしてすぐの入院である。そしてこういったケースの場合、ほぼ訪問リハビリテーションを開始することは以後ない。なんとも言えない、同情という言葉が相応しいのかもわからないが抱いてしまうのだ。