受動喫煙は絶対に避けたいが、訪問サービスでは困難

受動喫煙の知識

受動喫煙」という言葉は社会でもかなり浸透しています。喫煙について分かりやすく医学的な面から説明されているのは、亀田総合病院で有名なこちらのウェブサイトです。

www.kameda.com

 

こちらのサイトから「受動喫煙」について引用させてもらいますと、

受動喫煙とは?

タバコの煙は、以下の3つに分けられます。

1.喫煙者が直接タバコから吸い込む煙(主流煙)
2.タバコが燃焼する時の煙(副流煙
3.喫煙者の息から出る煙(呼出煙)
喫煙しない人が、この2・3の煙を吸わされることを「受動喫煙」と言います。

 

受動喫煙は思っている以上に大きな被害がある

受動喫煙」で問題なのは言うまでもなく、タバコの持つ有害物質の影響を喫煙しない人が受けてしまう事です。発がん物質であるタールも喫煙者がタバコから直接吸い込む煙に比べて受動喫煙で吸い込むことになる煙には15倍も含まれているということです。こういう事実を知れば知るほど、非喫煙者としてはやはり受動喫煙は絶対にしたくありません。

 

受動喫煙について訪問サービスでの現状

病院では喫煙に対しての規制も厳しくなってきており、敷地内での喫煙自体も禁止しているところもあります。もちろん院内は絶対禁煙です。しかし訪問看護や訪問リハビリテーションは、サービスを行う場所は施設を除いて患者さんの自宅です。そのため患者さん自身が喫煙している場合、患者さんの家族が喫煙している場合では「受動喫煙」を避ける事ができません。もちろん担当患者さんには「禁煙」を伝えますが強制力はありません。また、タバコ自体が「ニコチン依存症」という問題を引き起こし、禁煙を難しいものにしています。

 

発がん物質は目に見えていないだけ

非喫煙者の中にはある程度タバコの臭いを許容できる人もいるようですが、体への悪影響は避けられません。有害物資は単に目に見えていないだけのことです。「受動喫煙」についての知識を得ればやはり患者さんの健康というよりも自分自身の健康のために絶対に避けたいと思います。しかし訪問サービスでは現状それが不可能なケースがあるのが事実です。訪問リハビリテーションというより訪問看護サービスの更なる普及を国は望んでいますが、こういった健康被害のリスクを受け入れながら働かなければならないという問題を抱えています。訪問看護や訪問リハビリテーションを職場として検討している方で、非喫煙者の方はこのあたりの状況はぜひ知っておいてほしいと思います。