40分運動し続けられますか?

訪問リハビリテーションではマッサージ的なことも行う。ただ筋肉の起始と停止は頭に入れながらその筋肉を触診するようにはする。ただ単に揉むとか擦るということはしない。しかし、いくらそう言っても運動機能に直接影響しないことをしていることは事実で、本当は40分フルに運動や動作練習を患者さんにはし続けさせたい。だからマッサージは本当に嫌で嫌でしょうがなく行っているというのが本音である。中には“全身調整”などという言葉で誤魔化す人もいるが全く意味の分からない言葉である。

 

ただ一つ言い訳をすると、患者さんのほとんどが高齢者である。彼らや彼女らに40分いや20分でさえも連続して運動し続けるのは無理な話である。もう次からは来なくていいと言われてしまう。短い時間の繰り返しで動作なり運動なりを身に着けていくしかない。そのためには、時には気持ちいいと思わせるマッサージ的な関わりが必要悪なのである。